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ノバラ座に就いて

 ノバラ座は嶽本野ばらの公式サイトです。

でもバイオグラフィーを載せたりはしません。

そういうのはググればいいと思います。

 2017年7月25日〜30日に京都の

ライト商會という骨董屋さんの二階で僕は

展覧会をしました。

 澁澤龍彦没後30年を記念したアンソロジー『極楽鳥とカタツムリ』が発売になり

その解説を担当したことと、ライト商會さんが、なんかやってね——というので、

『極楽鳥とカタツムリ』に因んだ展覧会みたいなものをやることにしました。

 展覧会でもあり、お店でもあり、自分の部屋のようでもある空間を作りました。

 押し花をボタニカル・スペシメンと称し(間違いではない)展示即売し、水晶や貝殻をタグの付いたビニール袋に入れて売りました。それはかつて僕が作家になる前に大阪の雑居ビルの小さな部屋で営んでいた雑貨店のようでもありました。29日と30日は劇の稽古という設定で参加者を集い、イベントをしました。あれやこれやを一人でやるもので、お金の計算が解らなくなるとお客さんにやって貰ったり、イベントの参加者に椅子を持たせ自力で席を作らせたりしましたが、結構、皆、愉しそうでした。

 皆で作り上げるといえば空々しいですが、売る人と買う人がいなければダイヤモンドですら只の石ころです。また、やって下さいといわれたので、またやろうと思います。

 なので、会期中まで期間限定で開く予定だったノバラ座のウェブサイトを自分のホームページにしながら、次のノバラ座の準備を始めます。

 場合によっては展覧会やお店ではない形にノバラ座はなるのかもしれません。

 ピクニックに行く集団になるかもしれないし、本当に劇団として青山円形劇場で公演をしてしまうかもしれません。

 何時も固定のメンバーがいる訳ではなく、その都度、出たり入ったりする——やっぱり雑貨店というのが最も適切なのだ——クリストのプロジェクトのようなものであればいいと思います。

 展覧会を終え、こうしてまた一人で作業をしていると、かつて在籍した維新派にも似てるな——との想いが頭を過ぎります。

 毎回、公演の季節と場所を決めてから、役者や裏方を徐々に集め(集まり始め)、何もない処に劇場を立て、把握出来ない数の人が各々の役割を果たし、千秋楽を終え、劇場をバラすと次の約束なぞせず三々五々、散っていく手法にこだわった主宰の松本雄吉。僕にとって澁澤が追い掛け続けた知のカリスマなら、松本雄吉は唯一、師と呼べる人物でした。

 昨年、最後の公演の指揮を最後までとること敵わず彼岸に赴いた彼への尊意も込めて、この場所を立ち上げます。

                     

                     嶽本野ばら 2017.08.05記す